岡ようご崎ます!
こちらのブログでは、有償ボランティア「おかすけねっと」のことなどを投稿しています。
もう前の話となりますが、2022年7回目に行ったサポートを報告いたします。
今回のテーマは、「ジレンマと兆し」でした。
その前に、「おかすけねっと??」って方はこちらの記事をご覧ください。
今回は、地域包括支援センターからの情報提供により、困ったご本人からの電話依頼。
比較的お若い方で転んで大腿骨の付け根の骨折。
手術すべき状態だったらしいが、手術に対する恐怖心から自宅退院したとのこと。
ゴミ出し場が自宅を出て坂の上にあり、自分で出しにいけないと。
自宅の中は、椅子を歩行器代わりに使い歩いていた。
私は、理学療法士というリハビリテーションの職業をしていたため分かる。
これは、手術しないとずっとこのままである可能性が高い状況だ。
もちろん今回は、介入し、そのままゴミ出しは行い、喜んでもらえた。
しかし、このままではいけない。
この方に手術をしてほしかった。
何せまだ若い。
押し付けとならない程度に私の知識や経験などから見解を話した。
しかし、なかなか手術をすることを受け入れられない。
手術をすれば、年齢を考えると、まだ通常の暮らしが手に入れられる可能性が高い。
手術をしなければ痛みと付き合いながら、満足に歩けない状態が続くと思われる。
悔しい。
また、別問題として、手術しないとして・・・
今は、介護保険の認定も降りていない。
日常生活をサポートする制度が今のところない。
法の抜け穴みたいなもの。
ゴミ出しだけに着目すれば、一応、サービスが岡崎市にもある。
しかし、このサービスの対象にも当てはまらないようだ。
私は、月に1回、地域包括支援センターにて、岡崎市の福祉関連担当課なども交えた会議をしている。
そこで、本ケースを取り上げた。
すると、早速、行政関係者は、今回のそのケースを持ち帰っていただくことができ、このケースはすぐには難しいということだったが、こういった困ったケースは、個別に対応していくから条件に当てはまらない場合でも、一度、相談してほしいという回答があった。
行政として、泣く市民を出すまいと声を上げ、応えてくれた。
非常に頼もしい。
行政・地域包括支援センター・民間が公民連携を行うことで、少しずつ世の中は変わっていき、いい方に向かっていく。
それを目の当たりにして、強く感じられた瞬間だった。
有償ボランティア団体「おかすけねっと」として、依頼を受けて、実行するだけなら簡単かもしれない。
でも、商売でもない有償だとしてもボランティアとして、本来あるべき形や作りたい未来の形を追い求めて、動ける団体でありたい。
そのために、理学療法士であった私が関わる価値があるのかもしれない。
最後まで読んでいただきありがとうございました。