岡ようご崎ます!
今回は、本読みましたシリーズ第2弾となります。
前回、第1弾の記事はこちらです。
今回の第2弾は、こちらの本。
「公民連携エージェント 「まち」と「まちを使う人」を元気にする仕事 / 入江 智子」
こちらの本は、地元愛知県岡崎市のまちづくりデザイン会議にて、「リノベーションまちづくり」の清水義次さんに紹介いただき、先日、ブログ記事でも紹介しました岡山でも都市経営プロフェッショナルスクールにて木下斉さん(本読みました記事第1弾の書籍の著者)から紹介いただいた書籍となります。
書籍は、早速購入しました。
実は、私、昨年まで理学療法士として、15年以上にわたり2ヶ所の医療法人に勤務していた経験があります。
まちのために独立した今、再び理学療法士として、まちに関わりたいという想いが強くなってきています。
今回、目次を見ると、「まちを使う人を元気に!結果を出す健康事業」というパートがありました。
「これは!!!」と、早速、この部分だけ読むことにしました。
以下、本書の「はじめに」の部分と「まちを使う人を元気に!結果を出す健康事業」というパート部分の自分なりのポイントを記します。
本書には、もっとコアとなる部分がいっぱいあります。
このような記事では伝えきることはできないため、興味が湧いた方は、是非とも購入して本書を手に取り、実際に読んでいただければと思います。
まずは、「はじめに」の部分です。
P.4)福祉の分野では、自治会役員・民生委員の困りごとに訴求し、活動しやすくなるような提案をすることが大事。
P.4)自分たちの健康や福祉を自分たちで守れる小さな居場所があればいい。
P.5)ジェネラティビティとは、次世代のために役立ちたいという中高年期の方が抱く気持ち。
これが満たされている人の精神的健康状態は良好な傾向にある。
次世代側からすると、自慢話よりも失敗談の方が響く。
ここからは、「まちを使う人を元気に!結果を出す健康事業」というパートについて、ポイントを列記していきます。
このパートは、本書の中で、ごく一部であり、この他に、重要な部分もたくさんあります。
また、本パートの中でも、私が理学療法士として、すでに知識として当然持ち合わせているところについては、割愛させていただいていますのでご容赦ください。
これらの点において、是非とも購入して本書を手に取り、実際に読んでいただければと思います。
「まちを使う人を元気に!結果を出す健康事業」
P.176)体操で元気な人を増やし介護給付費を削減
P.176)大東市は、地域リハ先進地として知られていた。
「人ではなく地域をリハビリする」/大東市職員 山本 和儀さん(理学療法士)
P.177)介護保険は「使わな損」ではない。
介護サービスの自己負担料を年間20万円払うか、その分を毎年旅行に使い楽しむか。
P.177)住民主体の通いの場「大東元気でまっせ体操」を創設。
高齢介護室課長 逢坂 伸子さん(理学療法士)
P.178)1973年、市役所におそらく全国初の「理学療法課」が誕生。
P.178)著者が就職した1999年には、「リハビリテーション課」に何名も理学療法士が勤務していた。
P.178)身体が不自由な方の住宅改造助成事業
P.178)障害のある小中学生の入学前に学校の環境を整える事業
P.179)2000年に介護保険法が制定
P.180)2015年に要支援1・2に対する総合事業がスタート
P.180)2016年に要支援者のデイサービスの週1回を「大東元気でまっせ体操」に切り替えた。
P.180)有償ボランティアもできた(30分250円か将来のための時間貯金)。
P.180)上記で高齢者3万人都市の予防介護給付費が6年で22億削減。
P.181)未来の介護人材不足のための大東市の3本の矢
1)軽度な方の家事援助を介護士以外が行えるようにする
2)大東元気でまっせ体操の拡大
3)自立に向けた介護保険サービスの上手な使い方をみんなで知る
P.181)軽度者向けの事業所に重度な方へ対象をシフトチェンジするよう説明を重ねた。
P.183)同じように介護を受けていても、体操に通い続けていると、地域の一員として子供の登下校の見守り活動や花見に誘われる。
P.184)地域健康プロフェッショナルスクール開校。
P.186)大学や企業の研究を支援する「健康ラボ事業」
P.186)運動+食事で元気になる「カムカム弁当プロジェクト」
P.187)2019年、全国初のまちづくり会社が運営する基幹型地域包括支援センターを新設。
保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士、リハビリ職(理学療法士・作業療法士など)の義務づけ3職種+1職種の計4職種、約30人が活躍。
P.190)大東市には、利用者の自立につながり、頑張った事業者にはインセンティブがつくような独自の制度がたくさんある。
P.192)平日の昼間に商店街のお店を買い支えるのは、まちの高齢者。
高齢者が家から出歩け、買い物や食事など、まちの消費者であり続けることは、店の存続において重要。
必然的にコーミンの仕事は、「まちづくり」と「健康づくり」の両輪。
P.192)まちづくり事業の主軸は、「誰でも楽しめる居場所をつくること」、「歩いて楽しい風景づくり」。
P.193)まちにひとり暮らしの80代はたくさんいるが、ひとり暮らしの10代はいない。
P.194)高齢者のひとり暮らしポテンシャルを計測「ドキドキドッキョ指数」
<計測項目>
・生活維持能力
・心と身体の健康
・住んでいるまちとの関係性
<目的>
生活改善に役立てること
早めに公的機関へ相談してもらうこと
P.195)定期的に通う自助よりの共助の場を持つこと
P.198)まちに「してもらう」お客さん視点では、期待と不満が続くばかり。
小さくても自分がやる側に回るところにターニングポイントがある。
P.198)大東市の公園の管理は、近隣自治会に委託。
苦情を寄せていた近隣住民も管理し出すと前向きな意見に変化。
P.198)「自分でつくったまちに住む」
以上、私が気になったポイントを記しました。
まちづくりを考えるヒントになるポイントが多かったと思います。
やはり他の自治体などの取り組みを知ることは、わがまちのために大いに役立つなあと感じました。
ぜひ、読んで少しでも上記のポイントが刺さったり気になったりした方は、ぜひ本書を手に取って読んでいただきたいと思います。
大東市、視察に行きたい。
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公民連携エージェント 「まち」と「まちを使う人」を元気にする仕事 [ 入江 智子 ]
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また読んだ本でオススメできる本は、こんな感じで紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本読みましたシリーズ第1弾のこちらも本当におすすめな「まちづくり関係者必読書」です。
ぜひご覧ください。